totoONEコラム

　1億ディルハムの当せんは今まで一度も出ていませんでした。しかし、10月18日に行われた抽選会でついに1人の当せん者が現れ、国内ではちょっとした騒ぎになっています。

　くじを運営する「UAEロッタリー」は当初、当せん者の素性を明らかにせず、情報を小出しにする手法を取りました。最初は担当者が電話をかけて当せんを告げ、当せん者本人が「オー・マイ・ゴッド！」と反応するまでの短い音声動画をSNS上で公開。これにより、当せん者が男性であることが明かされます。

　続いて「UAEロッタリー」は当せん者の氏名の一部を伏字にして公表し、「Anilkum** B****」と名乗る人物であることを明らかにしました。これを受け、SNS上では当せん者の素性についてさまざまな憶測が立つことに。「Anil」というのはインド南部のケララ州でよく使われる名前で、当せん者はケララ州出身のインド系移民なのではないか、という声であふれます。実際、UAEにはケララ州出身のインド系移民が100万人も暮らしているため、その可能性は非常に高いと見られました。

　迎えた10月27日、「UAEロッタリー」はついに当せん者を公表。Anilkumar Bolla（アニルクマール・ボッラ）さんという29歳の男性で、多くの人が予想したとおり、インドからの移住者でした。ケララ州出身かどうかは明らかにされませんでしたが、約1年半前にUAEへと移住したそうです。

　彼の祖国インドでは、抽選会翌々日の10月20日にヒンドゥー教の光の祭典「ディーワーリー」が行われました。これは新たな始まりや希望、繁栄などを象徴するお祭り。まさに希望に満ちた当せんを手にしたボーラさんは「特別な祝福を受けたような気分です」と語っています。

　「スーパーカーを買いたいし、7つ星ホテルにも泊まってみたい。それから家族をUAEに呼んで、両親の夢もかなえてあげたい」と夢を語るボーラさん。その一方で「必要としているところに寄付をして、幸せを分かち合いたい」とも語りました。いずれにしても、ボーラさんがUAEのロトくじの歴史にその名を残したのは間違いありません。

　さて、次回のBIGは第1583回です。約37億100万円のキャリーオーバーが発生しており、引き続き高額当せんのチャンスがありますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。